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【3-2】洗剤の力

洗剤には、「 界面活性剤 かいめんかっせいざい 」という成分が入っており、これが汚れを落とす効力を発揮します。界面活性剤は、「 親水基 しんすいき 」と呼ばれる水に溶けやすい部分(油に溶けにくい部分)と、「 疎水基 そすいき 」と呼ばれる水に溶けにくい部分(油に溶けやすい部分)をセットで持っています。油脂性の汚れがあると(ステップ1)、界面活性剤は疎水基側を油脂性の汚れに向けて集まり(ステップ2)、最終的に包み込みます(ステップ3)。このように、表面が親水基で覆われた状態になると、そのままでは水に溶けにくい油脂性の汚れが水に溶けるようになるため、水で流すことにより、汚れを落とすことができるようになります。


教授 元木 玲